「自我とはなんだ
自我をもてあまして そのあげく死の遊戯を行なうなどということがかつてあったか
瓦解以前には断じてなく
十年前にさえなかった
それは昔の目から見れば病気だ
(中略)
戦後の病気だ
いや 現代という時代のもたらした必然の病気だ
これから日本も日本人も
悩むための悩みに溺れ 苦しみ そのあまり
心中ごっこだかなんだか知らないが
ともかく
破局へ向かって一目散ということになるだろう
残念ながら
それがわれわれの現に生きている
時代の実相なのだ」
関川夏央・谷口ジロー『
『坊っちゃん』の時代 第三部 かの蒼空に』
P245-246
啄木石川一の台詞
- 2008/08/16(土) 05:47:52|
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